「大したことではない、できることをする」

 今回のインタビューで、よらん野店長下川さんは、「大したことはしていない。できることをしただけ」と話されました。その言葉が私の中で、一番印象的な言葉でした。

 よらん野さん、生産者さん、社会福祉協議会、それぞれの「強み」を生かすことで、グリーンフードパントリー事業になりました。

 「強みは当然としてできるので気づかない」という言葉があります。自分の強みは、当たり前のように苦労せずにできるので、自分では気づきにくいものだということです。

 私自身、自分の強みはなんですか?と尋ねられた時、何も思いつかず困ってしまいました。

 その時、先輩が、「自分では気づいていないかもしれませんが、あなたのコミュニケーション能力は素晴らしいと思っていますよ」そう伝えてくれました。

 私にとっては、誰かと話すことは当たり前にいつもしていることだったので、自分の強みだと気づいていなかったのだと気づきました。

「大したことではない、できることをする」それが何かを始めることや、続けるために、大切なことなのだと感じたインタビューとなりました。      

 

「“人として”関わる」

 数年前、歴史が好きな家族に連れられ、愛媛旅行で正岡子規記念館へ行きました。

 両親とは違い、歴史にあまり関心がない私の正岡子規のイメージは、“印象的な横顔の写真”と、“結核で亡くなった有名な俳人”というものだけでした。

 幼少期から亡くなるまでのさまざまなエピソードが工夫を凝らし展示され、夢中になって気づけば2時間も滞在していました。

 帰るころには、正岡子規のイメージが、「どれだけ体調が悪くても食べたいものを食べる、食べることが好きな人」へと変わっていました。

 「人として」知ることで、親近感と興味を持ち、もっと知りたいと思う体験でした。

 見た目や国籍、性別、経歴などで人を区別したり、無意識なイメージを持ってしまうことがあります。

 しかし、知ろうとしてみると、イメージと異なる、沢山の気づきがあります。無意識なイメージを減らし、多くの人と「人として」関わること、それが私の今年の目標です。 (実)

ひとり親家庭の福祉

令和2年より長引く新型コロナウイルス感染症の影響や、ロシアによるウクライナ侵攻などによる物価上昇、円安など不安定な経済状況で、子育てと仕事を一人で担うひとり親世帯を取り巻く環境はいっそう厳しいものとなっています。
近年、ひとり親世帯の母の平均年間就労収入は増えてきていますが、それでも児童のいる世帯の平均年の49.2 %にとどまっています。8割が就労していても、その半数がパートタイム労働者・派遣などの非正規雇用が多く、ダブル・トリプルワークをしていても貧困に陥っている方も少なくありません。安定した収入を得るために就労し、ひとりで何役もこなさなければならならず、否応なしに子どもと過ごす時間を奪われてしまう・・・この現状が時間の貧困を招いています。
これらは、親や子どもの努力では解決できません。社会の仕組み自体の問題を捉え、改善へつなげる必要があります。そのために引き続き、ひとり親の課題に耳を傾け、親も子も安全で安心して生活できるように取り組みを勧めます。

母子寡婦福祉会への支援・助成
・各種イベントへの協力
・ひとり親家庭のための学習支援 詳細は⇒こちら
・「くろーばー」(25歳以下の子どもがいるひとり親家庭のグループ)の活動支援
・会報「くろーばーだより」発行への協力
・「ひとり親家庭のための暮らし応援講座」の実施
■フードパントリーの実施
・ひとり親家庭を応援!フードパントリー(毎月1回実施)
・ひとり親家庭のためのグリーンフードパントリー(毎週月~金曜日実施)
・LINEで配布の有無を配信中!
入会申込書ダウンロードはこちら⇒【寡婦】 【母子】

hitorioya

「安心してどもれる人だっただろうか」

 「先生たちに知ってほしい吃音のこと」というリーフレットがあります。
吃音は、頭の中では分かっているのに、円滑に話せなかったり、スムーズに言葉が出てこない症状のことで、子どもの発症率は20人に1人と言われています。
 そのリーフレットには、「時間がかかっても、話し終えるまで待ちましょう」「話し方よりも、話の内容に注目しましょう」とありました。
  ということは、話の途中で遮られたり、話し方をからかわれ悔しい思いをした吃音者が多いということでは…。
 また紙面には、「周囲に吃音を受け入れてもらえるかの不安」「からかいや偏見への恐怖」という吃音者の声も紹介されていました。
 つまりは、「言葉が出ない」ことよりも、周りとの関わりの中に生きづらさがあるということになります。
 今秋、吃音の青年を実習で受け入れました。彼にとって私は安心してどもれる人だっただろうか。問われているのは彼の吃音ではなく、「私」なのかもしれません。    (善)

街頭募金を実施しました

   

●10月1日(火)にJAふくおか八女よらん野様、ゆめマート筑後店様、サニー筑後店様で、
●10月6日(日)にJAふくおか八女よらん野様、ゆめマート筑後店様で、街頭募金を実施しました。
6日は、「親子でボランティア体験」と題し、6世帯の親子に参加していただきました。
「募金してもらえて嬉しかった。」「共同募金について知ることが出来た、来年も参加したい。」といった感想が聞かれました。
ご参加いただいたみなさん、募金にご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。