「筑後市総合福祉センター内に災害義援金の募金箱を設置しています」

能登半島地震を受け、被災者支援の一環として筑後市総合福祉センター内に災害義援金の募金箱を設置しています。

集まった義援金は、共同募金会を通じて被災者への支援に使われます。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

なお、救援物資・物品は取り扱っておりません。

「あなたはあなたのままでいい」

うつ病を経験した女性の話です。

 「環境の変化や被災などで、心が疲れてしまったことが原因」。

 「不眠や無気力に悩まされ、涙がとまらず、死も意識した」。

 一方で、「うつ病を打ち明けた時、『あなたはあなたのままでいいよ』と仲間が言ってくれた。この『無条件の肯定』が、励ましやアドバイスよりも嬉しかった」とも話されました。

 この話は、つらい状況を打ち明けることの大切さを示唆しています。

 うつ病は、約15人に1人が経験する病気です。しかし、受診するのは25%程度と言われます。自身のつらい状況をオープンにすることが苦手な人は多いのかもしれません。

 ただ、女性はこうも言いました。

 「うつ病や心の不調を抱えている人は多いのに、オープンにできる人は少ない。つらい気持ちを話せない社会は、生きづらい社会だ」。

 このような生きづらさを感じる人は、話さないだけで多くおられるのでは…。だからこそ「無条件の肯定」が大切なのかもしれない。

 「あなたはあなたのままでいい」の言葉があふれる地域は、自分らしく生きれる地域だと思うのです。 (善)

「あなた自身を大切にしてね、を伝える福祉教育」

 小学校の授業参観での一コマです。

 「障害がある人は特別な人ではない」「大変と思っていたけどイメージが変わった」「趣味を楽しんでいて素敵だと思った」。障害のある方から話を聞き、バリアフリーやボランティアについて学んだ子どもたちの言葉です。

 そしてこれから大切にしたい3つのこととして、「気づく心」「相手のことを思い行動すること」「一人ひとりがお互いを思いやる心」とまとめた子どもたち。それぞれの感想でも多くの子が「困っている人を見たら助けたい」と口にしました。

 そんな話を聞きながら、亡くなるまで一人暮らしをされていた重度の身体障害の方の言葉を思い出していました。この方は小学校の福祉教育で子どもたちに講話をされる時、いつも最後にこう伝えられました。

 「自分を好きになってください。自分を好きになれないと、自分のこともお友達のことも大切にできません」

 困っている人のことを心配したり手助けできる優しさや行動力は伸ばしてほしい…。だけどまずは、あなた自身を大切にしてね、と伝えていくことも大事なのかもしれません。(喜)

「できるのは会いに行くこと」

「もう、生きていても良いことなんて…」

 7月の大雨で実家の近くで起きた土砂崩れ。家が崩れ、隣町で新しい生活を始めた方に会いに行った時に言われました。

 その方は、小さい頃から、本当によくしてくれて、私が大学生の頃には、「久しぶりに帰省していると聞いたから」と沢山の手料理を持ってきてくれたこともありました。

 冒頭の言葉を聞いた時、気持ちを想像すると、何か言葉をかけることも、涙をこらえることもできませんでした。

 ほんの一瞬の出来事で、生まれてから、ずっと変わらずにあった景色も、人の暮らしも大きく変わってしまいました。

 日常が戻ってきているようにも見えます。しかし、こうして複雑な気持ちを抱えながら新しい生活を始めている方もおられます。

 私にできることは、会いにいくことくらいです。住んでいる場所は変わっても、これからも、変わらない関係性でいられたらいいなと思っています。         (実)

親子でボランティア体験 街頭募金を行ないました!

《10月1日より、赤い羽根共同募金運動が始まりました。募金は、社協窓口へご持参、振込、ネット募金など、さまざま方法で受付しております。今年度も、ご協力よろしくお願いいたします》

 10月1日には、「親子でボランティア体験」と題して、イベントを行ないました。
赤い羽根共同募金の必要性や歴史、市内での使われ方などを学習。その後、実際にゆめマート筑後店様、よらん野様で街頭募金を行ないました。
多くの方が、協力してくださり、募金が集まりました。
 参加した子どもたちからは、「募金をしてもらえて嬉しかった」「今度から募金活動をしている人がいたら、募金をしたい」「来年も赤い羽根共同募金の街頭募金をしたい」といった感想も聞かれました。
 参加者の皆様、ご寄付いただいた皆様、ありがとうございました。

「条件なしに全肯定してくれる人や場の存在」

 たまたま観ていたテレビで、シマフクロウの保護活動を行う夫婦が紹介されていました。

 この夫婦は次のように話しました。

「シマフクロウだけを保護するのではない。人と生き物の調和を考えながら、環境全体を良くしていくことが必要。その結果として、シマフクロウも保護されていくのです」

そんな話が、様々に示唆に富んでいるように思えて。

数か月前、ヤングケアラー支援の強化のために、市区町村の相談体制を拡充しましょう、というニュースがありました。

 確かに大事です。しかし、前述の夫婦の言い方を借りれば、次のような感じでは。

「ヤングケアラーだけを支援するのではない。子ども全体のことを考えながら、子どもが豊かに育まれるような地域であることが必要。その結果としてヤングケアラーの支援になっていくのです」

 ヤングケアラーや子どもの貧困等、多くの子どもが生きづらさを感じているのだとすれば、条件なしに全肯定してくれる人や場の存在が必要なのかもしれません。         (善)