福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

障害者の福祉

 障害とは何か。それは機能的な疾病としての障害ではなく、多様性に対応しきれていない社会の側にあるという社会モデルの考え方がWHOから発表されて20年以上が経過します。本人を中心とした周りの関わりや地域・社会のありようによって、その本人が生きやすいものになることも、逆にそうではなくなることもあるという考え方です。
 社協の障害者福祉の取り組みでも、障害のある本人や家族へのサポートとともに、その人たちが暮らす地域社会(社会環境)にも着目し、啓発の取り組みや当事者やその家族を支える仕組みの構築を重要なポイントとしています。

主な活動
●  障害者相談支援事業「ちくたくネット」
● 「筑後市障害者協議会」との連携・支援
●  知的障害・発達障害の疑似体験プログラムを行う「啓発キャラバン隊」との連携・支援
●  知的障害のある子の親の会である「筑後市手をつなぐ育成会」との連携・支援
●  障害のある人の兄弟姉妹の会である「ふくおか・筑後きょうだい会」との連携・支援
● 「ひまわりのつどい(精神障害のある人と家族のつどい)」の開催
●  精神障害の当事者が集まり、交流や情報交換を行う「かたる~む」の運営
● 「NPO法人自立生活センターちくご」との連携・協力
● 「ちっご聴覚障害者協会」との連携・協力。
● 「福岡言友会」との連携
●  新たな当事者団体の組織化
●  ボランティアグループへの支援・組織化
●  日常生活自立支援事業
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「今の自分のままでいい、と思えること」

 最近の「かたる~む」には、毎回3,4名の方が来られています。皆さん精神面に何らかの不調を抱える人たちです。

 仕事している人、子育てや介護をしている人、調子を崩して退職した人、最近精神科に通い始めた人…。様々な立場の人が集まり、たわいない出来事を話したり、悩み事を他の人に相談したり、ただ皆さんの会話を聞いたりと、思い思いにゆったり過ごされています。

 以前参加された方は「ここに来ると、焦らず自分のペースでいいんだと思える」と話されました。精神的な障害を持ちながら生活する中では、周囲との差や以前の自分との違いに悩み、「前進しなければ」「良かった時の状態に戻らなければ」と焦り、生きにくさを抱える人も多いようです。

 生きやすくなるためには、変わらなければと頑張るだけではなく、居場所や人との出会いによって、今の自分のままでいい、と思える瞬間が大切なのかもしれません。時には休息しに立ち寄ってみませんか?            (喜)