福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

「助けてもらう姿を子どもたちにみせてほしい」

 ある短期大学で「社会人としての自立とは?」をテーマに、お話させていただく機会をいただきました。
 20歳くらいの学生たちに「自立とは何だと思いますか?」と尋ねたところ、「誰にも頼らずに1人で生活できること」といった回答が多数。
そこで、「それも大事だけど、それって、自立じゃなくて『孤立』にならん?」と尋ねると、学生たちは考え込んでいました。
 その後、「誰かの助けを受け入れながら生きていくのが自然な姿なのだから、『助けて』と周りに言えることが自立だし、支え合いが育まれる社会が自立しやすい社会なんだよ」と、お話しました。
 そして、「助けてもらう姿を子どもたちに見せてほしい」とお願いも。大人たちは意外と子どもたちに「弱さ」を見せていない。一方で、子どもたちは「困っている人を助けよう」という支える側の姿しか見ていない。
 自身の弱さを認め、誰かの支えを受けいれる姿を見せることが、ひいては子どもたちを「自立できる人間」に育てていくことなのかもしれません。
 各地で災害も多発しています。周りの助けを受け入れることが、生きていく上でとても大事だと思っています。(善)

不登校・ひきこもり家族会サルビアの会定例会のご案内

不登校・ひきこもり家族会サルビアの会では下記の通り7月定例会を開催します。
参加できるのは、不登校やひきこもりの方のご家族です。
と き:  7月4日(土)14:00~15:30
会 場:  筑後市総合福祉センター
内 容:  学習会「相続・遺言の話」
問合せ:  筑後市社会福祉協議会 TEL(0942)52-3969

「Hさんが教えてくれた大切なコト」

 福祉活動に永らく関わってこられたボランティア連絡協議会(以下ボラ連)の会員さんの突然の訃報が届きました。
 この方、点訳グループむつみ会の開設当初から会に携わっていただき、点訳ボランティアの推進やボラ連の活動にも大いに貢献された方でした。
 点訳ボランティアでは視覚障害者と共に歩んで来られ、ボランティアする側・される側の隔たり無く自然体で接する姿は、これからのボランティア活動に活かし続けなければならない在り方と感じています。
 優しいお人柄と、物腰の柔らかい語り口は優しさであふれており、相手の気持ちに寄り添う謙虚な姿勢や、自分らしく真摯に歩まれた形跡は、亡くなられた後も大切に引き継いでいきたいと思っています。
 ボランティアとは決して強制的なものではなく、相手に寄り添う形で自然に生き続けていくものと教えてくれた方でした。無理のないボランティアの「カタチ」を私も見出して行ければと思っています。 
 心よりご冥福を申し上げます(宏)

「手洗い」「手紙」「手助け」の「三手」

「3密」(密接・密集・密閉)を防ぐことで、コロナウイルスの感染者は減少に転じました。

 一方で、高齢者にとっては、外出する機会が減り、筋力低下や認知機能の低下のリスクが高まっています。また、子育て世帯にとっては、子育てサロンの中止、学校の休業等による育児ストレスや、それに伴う虐待等のリスクが高まっています。

 さらに、コロナウイルスの影響で、収入が激減し、日々の生活に困っている方も多くおられます。

 そこで、「3密」を防ぎながらでも、できることとして、「3手」というものを考えてみました。

 「手洗い」。今後も継続しましょう。

 「手紙」。メールやSNS等での交流も良いですが、高齢で携帯電話が苦手という方もおられますし、何より手書きの文字に人のぬくもりがある。友人や知人と、つながり続けましょう。

 「手助け」。感染しない・感染させない、ということに留意しつつも、困っている人がおられないか、アンテナだけは張っておきたい。そして、自身が苦しい状況に直面したら、遠慮せずに「手助けしてほしい」と電話やメール、手紙等でもよいので声をあげてほしいと思うのです。

(善)