福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

「安心できる居場所」

 記事にもあるひとり親のためのくらし応援講座では、心の動揺を減らすために「協働調整」の大切さも話されました。「協働調整」とは、同じことで悩むグループなど、安心する人との関わりの中で心が安定するというものです。

 筑後市母子寡婦福祉会(以下、母子会)では、ひとり親の皆さんと、かつてひとり親だった寡婦の皆さんでイベントや講座を通して交流し、悩みを共有したりしています。

 会員の方からは、「話してみて自分だけじゃないと知って楽になった」「寡婦の皆さんが悩みを乗り越え、明るく過ごしているのを見て前向きになれた」といった声を聞きます。

 母子会の皆さんだけでなく、生きていく中で落ち込んだり、悩むことがあります。「協働調整」によって、気持ちがラクになったり、元気をもらったりします。自分だけで、どうにかしようと考えるのではなく、安心できる居場所で、誰もがいつでも助け、支え合える関係をつくれたらいいなと改めて思いました。 (実)

「悲しみに寄り添われること」

本号でも紹介したきょうだい会には、幼少期に知的障害の妹を病気で亡くした女性も参加しています。

「同僚に、『きょうだいいるの?』と尋ねられると、どう答えたものか、いつも悩む」

「『妹は障害があり、病気で亡くなった』と言うと変な空気になるのは分かっている。だから、『きょうだいはいない』と言ってしまう…」

 「だんだんと、妹のことを知っている人が少なくなっていく。だけど、私には妹がいた。妹の存在が消え去らないために、きょうだい会に参加したい」と彼女は話します。

 だんだんと遠い過去になりつつも、妹との思い出を話す彼女。きょうだい会のメンバーは、「うんうん」と、ただ話を聴いています。

 幼少期に身近な人を亡くすのは大きな出来事です。

 今、グリーフケアが着目されています。これは、身近な人との死別の悲しみに寄り添うことです。

 多死社会を迎える中では、悲しみに寄り添ってくれる人や場はとても貴重です。そして、そんな人や場とつながっていることが、これからを生きる力になると思うのです。 (善)

【※募集終了】職員募集のお知らせ

※募集を終了いたしました。

筑後市社会福祉協議会【職員募集】のお知らせです。

 

総合福祉センター(総務福祉課)

雇用形態総合福祉センター常勤嘱託職員(週5日フルタイム勤務)
採用予定人数1名
職種(業務内容)総合福祉センター施設の営繕・管理業務を中心に、その他、利用客の送迎車両の運転業務、地域福祉活動全般に関する補佐業務等。
予定配属部署総務福祉課
勤務日月曜~金曜 8時30分~17時15分(原則として土・日・祝祭日・年末年始はおやすみ)
資格要件普通自動車運転免許を所持しており、福祉に理解と関心がある人(大型1種自動車運転免許所持者はより望ましい)。年齢不問。
給与月額193,400円(令和5年度実績) ※期末手当、役職手当、通勤手当等別途支給。
試験日・会場令和6年2月24日(土) 9:00~ 筑後市総合福祉センター(筑後市野町680-1)
試験内容面接試験
申込み市販の履歴書に必要事項を記入し、普通自動車運転免許証の写しを添えて

2月16日(金)17時 必着で筑後市社会福祉協議会へ提出して下さい。

採用予定令和6年4月1日
その他正式採用に先立ち、3月中に数日間の事前研修を予定しております。
問合せTEL/0942-52-3969(総務福祉課)

 

令和6年能登半島地震災害義援金 街頭募金を行ないました

   

1月14日(日)、よらん野さんにて令和6年能登半島地震災害義援金 街頭募金を行ないました。
67,654円の募金が集まり、1月15日(月)に石川県共同募金会能登半島地震災害義援金口座へ全額送金いたしました。
募金にご協力いただいたみなさん、ボランティアで参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

「助け合える誰かがいる=安心感」

 新型コロナが5類へ移行して初めての年末年始。久しぶりに保育園の頃からの友人たちで集まりました。

 顔を合わせて、近況報告や、思い出話など、気づけばあっという間に6時間が経過していました。

 それぞれに、学校に行けなくなったり、大きな病気をしたりと苦しい時期もありました。それでも、お互いを気にかけあったり、励まし合いながら過ごしてきました。

 本誌で紹介した、中山智博さんのお話。これまで出会った方との思い出やエピソードに、沢山の感謝の言葉がありました。

 話を聞きながら、私自身も色んな人の顔が浮かびました。助けてもらったり、力をもらったり、自分とは違う考えと出会って刺激をもらったり。

 便利な物やサービスは増えました。それでも、それ以上に、助け合える誰かがいることは、安心感があります。 

 私も、智博さんのように人との繋がりに感謝して、過ごしていきたいと改めて思いました。   (実)