福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

九州北部豪雨災害・被災地でのボランティア活動をお考えの方へ

活動に行かれる場合は、必ずボランティア保険の加入をお願いします。

筑後市在住の方は、筑後市社会福祉協議会でボランティア保険の加入ができます。
※筑後市在住の方は筑後市社協から補助をおこないます。

【受付期間】
平日8時30分~17時15分
*7月15日(土)、7月16日(日)は8時~10時の間、受付可能です。
【保険料】
・天災Aタイプ(500円)、
・天災Bタイプ(710円)のいずれか。
*補償内容が異なります。
【受付場所】
筑後市社会福祉協議会
(筑後市野町680-1 TEL52-3969/FAX53-6677)
詳細は、下記サイトをご確認ください。
https://www.fukushihoken.co.jp/…/…/volunteer_activities.html

●災害義援金の募集について
平成29年7月5日からの大雨により、県内各地で死傷者・行方不明者等の人的被害や家屋の全壊・半壊、多数の床上・床下浸水等の深刻な被害が発生し、県内1市1町1村(朝倉市、添田町、東峰村)に災害救助法が適用されました。
福岡県共同募金会(以下「本会」という。)では、被災された方々を支援することを目的に義援金の募集を行います。

詳細は下記ファイルをご確認ください。

なお、筑後市社会福祉協議会窓口でも義援金の受付をしています。

みんな支える側になる支えられ方

どちらかというと「他人の世話になりたくない」と考える人は多いのでは…。
先日、ある1人暮らし高齢者から「草取りが大変」という話を聞きました。そこで、「若者支援をしませんか?」と話を持ちかけてみました。
どういうことかというと・・。
ひきこもりがちだったり、求職活動中の青年数名と一緒に、高齢者宅で草取りをしました。
そして作業後。高齢者から青年たちに、お礼として工賃が渡されました。
高齢者は、仕事の提供を通し青年たちを支援しました。また、草取りをしてもらい助かりました。
青年たちは、草取りを通し高齢者を支援しました。また喜ばれる経験、達成感、そして収入も得ました。
さらに、当日は地元の民生委員や近所の方も来られ、和気あいあいとした時間となりました。
実は、こうした「高齢者支援」と「若者支援」をリンクさせた取り組みを、地域包括支援センター等と検討中で、その一環の活動でした。
他人の世話になるのが苦手なら、みんなで支える側になってしまおう、という考え方。そんな支えられ方も良いのかなと思います。      (善)

表面化しない貧困

口腔崩壊。未治療の虫歯が10本以上ある状態のことを言います。

兵庫県保健医協会の調査では、県内の35%の小中高校にこの口腔崩壊状態の子どもがいることが判明したそうです。一方で、全体的に見ると虫歯のある子どもの数は減少しているというデータも・・・。

一目では分かりづらい現代の貧困を象徴しているようです。

「表面化しない貧困。ただ、どこかにサインがあるはず・・・」
今回紹介したこどもカフェのスタッフの方もこのように語りました。
言葉には出さずとも、外見や表情、話し方などに現れる貧困。冒頭の口腔崩壊もそのサインの一つなのではないでしょうか。
「いつもと違う様子」はいつも近くにいるから分かること。見えにくいからこそ「違い」を感じられる人の存在が必要なのかもしれません。
現在、こどもカフェでは、夏休みに行うの学習支援のボランティアを募集中。この夏の新たな出会いが「困った」状態にいる子どもを支える第一歩になるのかもしれません。              (拓)

筑後市にも言友会を

「『おおお…おはよう』『えっと、えっと』等、最初の一語が出てこなかったり、同じ語を繰り返したり、意図と違う声が出る。気持ちが焦りしんどい」

「分かっているのに、言葉が出ないので『分からない』と言ったことも。自分が嫌になる」

「『もう1回言ってください』がきつい。特に電話ではしんどい」

これらは吃音のある男性の話です。

そういうことが積み重なり、人間関係等の問題に発展することも。また学校や仕事、就職活動等でも苦しい思いをしている吃音者も多いようです。

人口の約1%の人に吃音があるとも言われています。そんな吃音者自身による自助団体が「言友会」です。

冒頭の男性は、初めて言友会に参加した時のことを「苦しいのは自分だけじゃないと感じ、楽になった。また、色々な人の考えや情報を得ることができた。自分の話を聴いてもらえ、良い経験になった」と話されました。

県内には福岡市と北九州市に言友会がありますが、そんな話を聞きながら、筑後市にも言友会があるといいなと思いました。

吃音の人たち同士で話したい。そんな方、おられませんか?ご連絡をお待ちしています。        (善)

次の困っている人へ

先日、社協の窓口に両手いっぱいの食品を持った男性が訪れました。

実は数ヶ月前も同じように窓口に訪れたこの男性。そのときは就職活動が思うように進まず、困窮に陥り、食べるものも無い状態でした。
まずは食の確保を、とフードバンクの食品をお渡ししました。

「あの後、無事に就職が決まり、何とか生活も安定しています」と話す男性。仕事の途中に立ち寄ったのか、スーツを着た男性は、どこかさっぱりとした印象でした。

社協がフードバンク事業を始めて3年。「火を使わなくても食べられる食品を」「少しでも栄養のあるものを」とたくさんの方に食品を持ち寄っていただいています。

冒頭の男性は、食品そのものだけでなく、このように、困っている状況に思いを馳せる気持ちに支えられたのではないでしょうか。
「本当に助かりました。また困っている人のために役立ててください」

こう言って食材を差し出した男性。思いを馳せたバトン(食品)は、次の困っている人へとつながれました。(拓)

若者を支えれていない社会の側に

ひきこもりが悪くはないが、ひきこもりから出たいと思う時、私たちに何かお手伝いできることはないか――。
そんな思いで、昨年4月にオープンした「ふらっとスペース」ですが、利用しているメンバーの状況も少しずつ変化しています。

ひきこもっていたが、数度の利用後、アルバイトに就いたAさん(30歳代)。

ふらっとスペースの利用を始めて数か月後、他県のNPOで就労体験に参加したBさん(20歳代)。

当初は 数分の見学のみだったが、今では週2回来所。内職の納期を気にすることもあるCさん(20歳代)。

定期的に内職をすることで仕事への心の準備ができ、週2日の就労が実現したDさん(40歳代)、などなど。

本号「居場所の力」でもあるように、ありのままを認められる場所、必要とされる場所は、とても大切です。

しかし、ひきこもり者や若者を支える仕組みや居場所は多くなく、「それは自己責任では?」という空気も。そんな社会にあって、ヘルプを出そうにも出せない人が多いのでは…。
ひきこもる本人というよりも、若者を支えれていない社会の側に問題があるのでは…と思えてしまうのです。     (善)