福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

次の困っている人へ

先日、社協の窓口に両手いっぱいの食品を持った男性が訪れました。

実は数ヶ月前も同じように窓口に訪れたこの男性。そのときは就職活動が思うように進まず、困窮に陥り、食べるものも無い状態でした。
まずは食の確保を、とフードバンクの食品をお渡ししました。

「あの後、無事に就職が決まり、何とか生活も安定しています」と話す男性。仕事の途中に立ち寄ったのか、スーツを着た男性は、どこかさっぱりとした印象でした。

社協がフードバンク事業を始めて3年。「火を使わなくても食べられる食品を」「少しでも栄養のあるものを」とたくさんの方に食品を持ち寄っていただいています。

冒頭の男性は、食品そのものだけでなく、このように、困っている状況に思いを馳せる気持ちに支えられたのではないでしょうか。
「本当に助かりました。また困っている人のために役立ててください」

こう言って食材を差し出した男性。思いを馳せたバトン(食品)は、次の困っている人へとつながれました。(拓)