福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

ちょっとの心がけが大きな支えに

2019年4月1日

日本では、まだ食べられるのに捨てられる食品。いわゆる「食品ロス」が年間632万トンも発生しています。これを人口に換算すると1人当たり茶碗1杯分のご飯を毎日捨てている計算になるそうです。

社協では、簡易フードバンクの取り組みを実施中です。家庭で食べなくなった食材を必要とする方に渡すという取り組みです。昨年度は 件の世帯に食品を提供しました。食べるものがないという生命の危機に直面した方にとっては、大きな支えとなります。

また、地域食堂の取り組みにもフードバンクの食材は活用されています。これは、食事を通した地域の居場所づくり活動です。生活困窮の要因となる「孤立」を防ぐための取り組みとも言えます。

家庭に眠っている食品や、捨てられようとしている食品が誰かの命をつなぎます。誰かのよりどころを確保する活動につながります。
普段の生活でちょっと心がけるだけで、あなたの隣の人を救うことになるのかもしれません。   (拓)

バイトテロに見る格差社会

2019年3月15日

わざとゴミ箱に魚を放り入れ、それをまな板に載せて調理する。そして、その様子を映像にしてSNSに掲載する。
2月にそんな映像がマスコミで取り上げられ、直後から「バイトテロ」として話題となり、その他飲食店やコンビニでの同様の事例が多数報道されました。

確かに、店内の裏であんなことが行われていると不衛生ですし、不愉快です。

アルバイト店員の行動はあってはならないことです。企業はそのアルバイト店員に法的措置も検討しているそうです。

ただ、今回の報道で見え隠れするのは、夜間の営業や飲食店の厨房が、少数のアルバイト店員のみで行われているという点です。

つまり、正職員などの責任者がいない職場だったということ。そんな労働環境が果たして健全なのだろうか、と。

消費者は「なるべく安く買おう」とするわけですが、それが「安上がりな労働力」によって成り立っているという事実が垣間見えるようです。

「格差社会」「子ども・若者の貧困」という言葉が珍しくなくなった時代。それを生み出しているものが、私たちのすぐ側にあるような気がしましたし、自己責任論だけではいけないなと思いました。                (善)

力を発揮できる環境

2019年2月15日

高齢者や障害のある方のちょっとした困りごとのお手伝いをする「もえもんサービス」。毎月、数件のお宅で草取りやゴミ出しなどを行います。

ひきこもりだった青年が、頻繁に作業を手伝ってくれています。

メンバーの中で一番若手の彼に、経験豊富なAさんが作業のアドバイスを送ります。彼もそれに応えようと、汗をかきながら一生懸命、作業をします。そして休憩中は他愛もない会話を交わし、笑顔も見られます。作業が終わると家主の方は「本当に助かりました」と感謝されます。彼が不在のときは「今日は○○くん来てないね」とAさんも寂しそうです。

彼の力が必要とされていて、彼が来るのを待っている人がいます。ひきこもり経験のある人は「支援が必要」と考えられがちかもしれません。しかし、必要なのは力を発揮できる環境と、そこで待つ人との交わりなのではないかと感じます。

隠れた力を持つ人はまだ多いはず。枠にはまった「仕事」ではなく、それを柔軟に発揮できる環境が求められているのかもしれません。(拓)