「身近な相談場所として」

 先日、介護家族の会「コスモス」の介護講座で、管理調剤士さんにお薬についての講座をしていただきました。 

 調剤薬局と言えば、病院受診後に処方箋をもらい、薬をもらう所としての認識を持っている人が多いのではないのでしょうか。高齢になると内科、眼科、外科など複数の病院にかかり、それぞれに処方箋をもらってお薬をわけて飲むのは介護する側も、服薬される側も大変です。しかし、近所のかかりつけ医で、処方箋をまとめてお薬を渡してもらうことも可能とのこと。

 日本では、高齢者の薬の飲み残しが年間500億個あるそうです。次世代への負の遺産とならぬよう、服薬を辞める勇気や主治医や薬剤師に相談し薬を調整していくことも必要と言われてありました。 

 かかりつけ医と同様に、かかりつけ薬局を見つけ、日頃から健康相談をできる場として活用したり、自宅にお薬を届けるサービスもあるとのことです。

 今や調剤薬局はガソリンスタンドより多く存在するそうです。身近な相談場所が近くに増えるのは、地域にとって心強い味方ですね。 (宏)

在宅福祉課 嘱託職員募集のお知らせ

筑後市社会福祉協議会【嘱託職員募集】のお知らせです。

私たちと一緒に、福祉のまちづくりを進めていきませんか?

嘱託職員(在宅福祉課)

募集職種ホームヘルパー(嘱託職員)
募集人数若干名
資格介護福祉士・ホームヘルパー2級・介護職員初任者研修修了者のいずれか
普通自動車運転免許必須(AT限定車可)
仕事内容筑後市内・近郊の利用者宅等を訪問し、身体介護や家事支援、移動の支援を行います。
・訪問は自家用車を使用していただきます。
・パソコンソフトでの記録等の事務業務あります。
労働条件6:30〜22:00の間の7.75時間のシフト制
週休2日(曜日については採用後決定)
賃金等基本給 167,400円〜182,200円(採用後3年を経た次年度より昇給あり)
[手当] 通勤手当:実費支給、ガソリン手当:10,000円、電話手当:3,000円(採用後3年間)
[賞与] 年間2か月(昨年度実績)
応募履歴書、資格証のコピー
採用試験日随時 面接および現場実習(2日間程度)の総合評価
採用年月日令和3年1月1日予定(応相談)

 

「お互いを想い合っていければ」

 先日、初めて福祉教育に小学校へ行きました。車イス生活を送る方の話を真剣に聞いて、沢山の質問をする児童の皆さんたちの様子をみて、私自身も小学生の時に、特別支援学校やその卒業生の共同作業所へ交流に行ったことを思い出しました。

 その当時、総合の授業で、「差別はいけません。みんな平等です。障害のある方も、自分で出来ることは自分でします。困っていたら手助けをしましょう…」と学習していました。実際に障害のある方を目の前にして緊張してどう接するのが正しいのか考えすぎて分からなくなっていたような気がします。

 20年近く経った今ようやく、仕事でいろいろな方と接する中で、特別何かを「しないといけない、してはいけない」と考える必要はないのだと感じるようになりました。お互いを想い合って関わっていければいいな…と。

 今回の福祉教育が、これから沢山の経験をしていく児童の皆さんにとって、何か感じるきっかけとなれば…という想いでこれからも続けていきたいです。(実)

「善意だと分かるから苦しい」

 「兄も不登校だった。学校へ行くと、先生たちは『お兄ちゃんは家でどんな感じ?』と私に尋ねてくる。私の話や気持ちは聞いてくれないんだな、と思った。先生に対し不信感を持った」

 不登校経験のある方の話です。とあるイベントで、ご自身の経験談をお話された時のものです。

その話を聞きながら、ある女性のお話を思い出していました。この女性には、障害のある弟がいます。

 「自閉症の弟がパニックになったとき、先生はその対応方法について、私に聞いてきた。何で私に聞いてくるのか、先生の役割ではないかと思った。周りの目を感じながら、私が弟の対応をした。そして、周りの目を嫌だと感じてしまう自分に対しても、自己嫌悪があった」

 こうして経験談として聞くと、「その通りだ」「きょうだい児への配慮が必要だ」と思います。しかし、その一方で無意識的に同じようなことをしてきていないか、とも考えさせれられました。

 決して悪意があるわけではなく、むしろ善意としての言葉かけだったりします。しかし、善意だと分かってしまうから、きょうだい自身も苦しいのかもしれません。         (善)