不登校・引きこもり家族の会【サルビアの会】を更新いたしました。
「隣近所のつながりもある。今さら住み慣れた地域は離れられない」
朝倉市の被災者の方とお話しすると、このような言葉をよくうかがいました。住宅地では、道端に近隣住民が集まって話し込む姿も頻繁に目にしました。また、被害の激しかったある地域では、商店を利用して地域住民のサロン活動交流会がスタートしたそうです。
災害に見舞われ、身体的にも精神的にも負担の大きい生活を強いられる中で、「家に戻りたい」「住み慣れた地域に戻りたい」という思いが、被災者の希望になり、復興の力になっている。そんな風に感じました。
今号の記事の中では、日頃からコミュニケーションをとり、地域のつながりをつくっておくことが、いざという時に役に立つと紹介しました。朝倉の地域を見て、この「つながり」は被災後の地域を再構築する時にも、とても役に立つのだと実感しました。
さて、災害はいつ、どこで起こるか分かりません。そんなときに私たちの住む地域は「ここで暮らし続けたい」と思える地域でしょうか?
(拓)
=お詫びと訂正=
9月15日に発行いたしました社協だより「人として」に誤りがありました。
・4ページ
第67期くらしと福祉の学級 依存症を考える
ひきこもり依存症を考える
(誤) とき 9月21日(金)19:30~21:00
(正) とき 9月22日(金)19:30~21:00
お詫びして訂正いたします。
九州北部豪雨の発生後、2カ月以上が経ちました。社協にも連日、「被災地支援をしたい」「ボランティア保険に加入したい」と多くの方が来られます。
私も数日ではありますが、職員有志や民生委員さん方と災害ボランティア活動に参加しました。
とある家庭では、納屋の片づけ。納屋自体も被災していますが、自宅を片づけるために、まず納屋を整理するという状況でした。
また別の家庭では、自宅周辺に流れ込んだ土砂の撤去作業等。家も住めるような状況ではありませんでした。
いずれの活動も、その地域の方や被災者と会話しながらの作業。休憩時間には、今の生活のこと、発災時のこと等を聞かせていただきました。
今回の主な活動は、「泥だし」「被災家具の撤去」等でした。しかし泥や被災家具が片付くことと、元通りの生活になることは、イコールではない。そんなことを知らされました。
あくまでも、生活再建のスタートラインに立つための活動であり、被災者支援のほんの一部分です。
「泥を見ないで、人を見る」。これが大事だと実感した活動でしたし、息の長い支援が必要だと感じました。
(善)
*九州北部豪雨災害・被災地でのボランティア活動をお考えの方へ*
活動に行かれる場合は、必ずボランティア保険の加入をお願いします。
筑後市在住の方は、筑後市社会福祉協議会でボランティア保険の加入ができます。
【受付期間】
平日8時30分~17時15分
【保険料】
・天災Aタイプ(500円)、
・天災Bタイプ(710円)のいずれか。
*補償内容が異なります。
【受付場所】
筑後市社会福祉協議会
(筑後市野町680-1 TEL52-3969/FAX53-6677)
詳細は、下記サイトをご確認ください。
↓↓【ふくしの保険】(別ウィンドウで表示されます)↓↓
https://www.fukushihoken.co.jp/fukushi/front/council/volunteer_activities.html
「以前はよく施設の仲間と車イスで外出しました。ただ外に出たかったのではなく、痛みや寂しさを紛らわせたかったのかもしれません」
「ゆずり葉」の活動に同行し、ある施設を訪れた際、入所者のお二人からお話をうかがいました。
線路に車イスのタイヤがはまり危なかったこと。仲間と居酒屋でお酒を酌み交わしたこと。語られるエピソードは数十年前のことですが、どれも鮮明で「無茶もしたけど良い思い出」と笑顔で振り返られました。
そんなお二人ですが、高齢になったこともあり、外に出る機会も減ってしまったとのこと。しかし、先日ゆずり葉の協力もあり、九州芸文館まで出かけることができたと嬉しそうに語られました。
そんな外出の積み重ねが、出会いや経験、知識となり、私たちの生活の質を高めているのではないでしょうか。
しかし、障害者の外出にはハードル(障害)が多いことも確かです。まずは「外出したい」という思いの裏側にあるものに耳を傾けることが大切なのかもしれません。
(拓)