久しぶりに再会したきょうだい会の会員が、結婚し、もうすぐ出産を控えていると報告してくれました。
弟に知的障害があり、「私だけ幸せになって良いのだろうか」という葛藤を抱えていた時期もある彼女の報告に、嬉しさを感じました。
ところが、彼女の出産・育児を、両親がサポートするために、弟を施設入所させるという話が出ている、とのこと。
「私の結婚・出産のせいで弟が入所してしまうの?」「将来は施設入所を考えていたものの、私がきっかけになってしまった?」と、自分を責めてしまい悩んだ、と話してくれました。
そんな彼女は、「悩みを話せたことが大きかった」とも話しました。
「きょうだい会で知り合った人に連絡し、相談に乗ってもらえた。すぐに理解してもらえ、前向きになれた」と。
悩みを打ち明けると状況が好転する――。これは、きょうだい会に限らず、ひきこもり家族会や介護家族の会など、様々な場面で感じることです。
助けてと言えた時が助かった時。大事なのは、「助けて」と言える環境に身を置くことと、悩みを打ち明ける少しの勇気なのかもしれません。 (善)