夫を病気で亡くされた方が言われていました。
余命宣告をされ、いつどうなってもおかしくない状況。「入院中の病院で、『家に帰りたい』と夫が言うので、その願いを叶えてあげたい」と相談があり、自宅で過ごすために、わずかながらのサポートさせてもらっていました。
家に帰り、5日後に旅立ったそうです。
ですが、「退院に合わせて、子どもたちも家に帰ってきた。最後の5日間は家族みんなが同じ部屋で一緒に寝た。最後の夜は、夫と同じ布団で一緒に寝た」「そして翌朝、静かに息を引き取った」と話されました。
旅立つにはまだ若い年齢。だけど、人生の最期を愛する家族と一緒に過ごすことができた。ほんの僅かですが、そのお手伝いができたのなら良かったなと思います。
そして、「本当にいい人だった。私は幸せだった」と思われるように、生きていきたい、とも思いました。
(善)