「認知症の夫が行方不明になった」と介護家族の会の会員さん。
「入浴中のほんの僅かな時間に家を出て行った。何度電話しても出ない。スマホの操作法も忘れている」
「警察へかけこみ、捜索願を出した。警察から改めて夫の携帯へ電話してもらったら…、知らない人が出た。夜中にパジャマ姿の夫を見かけ、保護してくれた方だった。無事に見つかって本当に良かった。今は靴の中にGPSをしのばせている」
「最近は私の名前も忘れた。私は目の前にいるのに『妻がいない』と言う…。夜中に何度も起こされる。ここ最近は3時間くらいしか寝れない。本当に介護は大変」
そんな話を聴きながら、他の会員さんが次のように話されました。
「私も認知症の義母の介護は大変だった。介護する家族の側が倒れるのが一番良くない。だから、あなた自身の体を優先してほしい」
同じ介護家族だからこその会話。同じ言葉でも、同じ介護者だからこそ分かり合えるような気がします。
家族の会での交流、家族同士のつながりは大切だと感じました。 (善)