福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

「心の鬼を退治しよう」

 今年の2月2日は節分で、恵方は「南南東」でした。
2月3日が定例と思っていましたが、節分とは「鬼を追い払って新年を迎える、立春の前日の行事」のことで3日とは限らず、2日になったのは124年ぶりだそうです。
 豆まきは「鬼を打ち払う・豆を投げ与えて恵み、静まってもらう」意味があり、「福は内」で豆を投げた場所が清められ聖域になるという風習だそうです。我が家も豆まきをしましたが、日頃からガミガミ言っているからか、「おかあさんが鬼ね」と鬼に選抜され、少し反省した一日となりました。
 昨年からの新型コロナウイルスの影響で、私達の日常は大きく変化してきています。豆まきで色んな鬼や災いが去って、「福は内」で福が舞い込むことを願うばかりです。
 私の子は、保育園の豆まきで「心の鬼を退治しよう」と豆まきをしてきたようです。気の持ちようかもしれませんが、豆まき効果で色々な災いや心の鬼が去り、「福」が舞い込む日を心待ちにしています。 (宏)

「地域みんなで見守り合う」

 先日、『「好き」や「得意」が誰かの役に立つ三方両得のまちづくり』をテーマに地域ふくしセミナーが開催されました。個人の困りごとを地域でまとめて話し合って解決方法を探し、一人ひとりが出来ることを少しずつ行う。そんなまちづくりを目指していますというお話でした。

 セミナーのお話を聞きながら学生時代に瀬戸内の小さな島を訪ねたことを思い出しました。一泊二日で島の人と交流し、島の料理を教えて貰いました。美味しい料理や島の暮らしを学ぶ中で感じたのは人の繋がりの強さです。 

 家の鍵は、留守の時でも誰も閉めません。家を出れば誰かに声を掛けられ、一人暮らしの高齢者の家にも、毎日必ず誰かが島で採れた食材や手料理を持って訪ねます。

 島の暮らしとは環境など違うことも多いですが、誰か一人が見守るのではなく地域のみんなでお互いに見守り合う…。一人ひとりのちょっとした心がけが、過ごしやすいまちづくりに繋がるのかもしれません。 (実)

「子どもを育むヒント・魅力的な大人になるヒント」

「大人のダメな一面も見せてほしかった」

本号でも掲載した主任児童委員の研修会で、不登校経験者が話されました。

「学校に行けない、何で私はできないの?と思ってしまう。そんなネガティブな感情を、完璧に見える人に話すのは勇気がいる。むしろ、相手のダメなところが分かると、話しやすくなる」

「当時学校の先生からは『頑張りなさい』『このままじゃ素敵な大人になれないよ」と言われていた。でも、『大人になってからもできないことはあるよ』と大きな器で接してほしい」と話は続きました。

確かに、大人のダメなところを見せると、子どもは少しホッとするかもしれない。本心を話すハードルが下がるかもしれない。「助けて」と言える力、「受援力」が育まれるかもしれない。

そして、自分の弱さやダメなところを見せてくれる人は、人間味があふれ魅力的に見える。

冒頭の言葉は、地域や家庭で子どもを育むヒントでもあり、魅力的な大人になるヒントでもあるのかもしれませんね。            (善)

「身近な相談場所として」

 先日、介護家族の会「コスモス」の介護講座で、管理調剤士さんにお薬についての講座をしていただきました。 

 調剤薬局と言えば、病院受診後に処方箋をもらい、薬をもらう所としての認識を持っている人が多いのではないのでしょうか。高齢になると内科、眼科、外科など複数の病院にかかり、それぞれに処方箋をもらってお薬をわけて飲むのは介護する側も、服薬される側も大変です。しかし、近所のかかりつけ医で、処方箋をまとめてお薬を渡してもらうことも可能とのこと。

 日本では、高齢者の薬の飲み残しが年間500億個あるそうです。次世代への負の遺産とならぬよう、服薬を辞める勇気や主治医や薬剤師に相談し薬を調整していくことも必要と言われてありました。 

 かかりつけ医と同様に、かかりつけ薬局を見つけ、日頃から健康相談をできる場として活用したり、自宅にお薬を届けるサービスもあるとのことです。

 今や調剤薬局はガソリンスタンドより多く存在するそうです。身近な相談場所が近くに増えるのは、地域にとって心強い味方ですね。 (宏)