福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

筑後市にも言友会を

2017年5月15日

「『おおお…おはよう』『えっと、えっと』等、最初の一語が出てこなかったり、同じ語を繰り返したり、意図と違う声が出る。気持ちが焦りしんどい」

「分かっているのに、言葉が出ないので『分からない』と言ったことも。自分が嫌になる」

「『もう1回言ってください』がきつい。特に電話ではしんどい」

これらは吃音のある男性の話です。

そういうことが積み重なり、人間関係等の問題に発展することも。また学校や仕事、就職活動等でも苦しい思いをしている吃音者も多いようです。

人口の約1%の人に吃音があるとも言われています。そんな吃音者自身による自助団体が「言友会」です。

冒頭の男性は、初めて言友会に参加した時のことを「苦しいのは自分だけじゃないと感じ、楽になった。また、色々な人の考えや情報を得ることができた。自分の話を聴いてもらえ、良い経験になった」と話されました。

県内には福岡市と北九州市に言友会がありますが、そんな話を聞きながら、筑後市にも言友会があるといいなと思いました。

吃音の人たち同士で話したい。そんな方、おられませんか?ご連絡をお待ちしています。        (善)

次の困っている人へ

2017年4月15日

先日、社協の窓口に両手いっぱいの食品を持った男性が訪れました。

実は数ヶ月前も同じように窓口に訪れたこの男性。そのときは就職活動が思うように進まず、困窮に陥り、食べるものも無い状態でした。
まずは食の確保を、とフードバンクの食品をお渡ししました。

「あの後、無事に就職が決まり、何とか生活も安定しています」と話す男性。仕事の途中に立ち寄ったのか、スーツを着た男性は、どこかさっぱりとした印象でした。

社協がフードバンク事業を始めて3年。「火を使わなくても食べられる食品を」「少しでも栄養のあるものを」とたくさんの方に食品を持ち寄っていただいています。

冒頭の男性は、食品そのものだけでなく、このように、困っている状況に思いを馳せる気持ちに支えられたのではないでしょうか。
「本当に助かりました。また困っている人のために役立ててください」

こう言って食材を差し出した男性。思いを馳せたバトン(食品)は、次の困っている人へとつながれました。(拓)

若者を支えれていない社会の側に

2017年3月15日
ひきこもりが悪くはないが、ひきこもりから出たいと思う時、私たちに何かお手伝いできることはないか――。
そんな思いで、昨年4月にオープンした「ふらっとスペース」ですが、利用しているメンバーの状況も少しずつ変化しています。

ひきこもっていたが、数度の利用後、アルバイトに就いたAさん(30歳代)。

ふらっとスペースの利用を始めて数か月後、他県のNPOで就労体験に参加したBさん(20歳代)。

当初は 数分の見学のみだったが、今では週2回来所。内職の納期を気にすることもあるCさん(20歳代)。

定期的に内職をすることで仕事への心の準備ができ、週2日の就労が実現したDさん(40歳代)、などなど。

本号「居場所の力」でもあるように、ありのままを認められる場所、必要とされる場所は、とても大切です。

しかし、ひきこもり者や若者を支える仕組みや居場所は多くなく、「それは自己責任では?」という空気も。そんな社会にあって、ヘルプを出そうにも出せない人が多いのでは…。
ひきこもる本人というよりも、若者を支えれていない社会の側に問題があるのでは…と思えてしまうのです。     (善)

Sさんの姿

2017年2月15日

昨年末、市内で長年自立生活を続けてきたSさんが亡くなりました。
Sさんは重度の身体障害と言語障害がありましたが、一人暮らしを続け、屋根付きの電動車イスと文字盤を駆使して、日々街へ繰り出しました。

そんなSさんとの出会いは、私にとって衝撃的でした。率直に「こんな重度障害がある人が一人暮らしをするなんて無茶だ」と思いました。

しかし、Sさんは近所の人、行きつけの店、ヘルパー、飲み友達・・・様々な人の手を借りながら確かに筑後の街で生活していました。私にも文字盤を使いながら伝わるまで「よかよか」と根気強くコミュニケーションをとってくれました。そんな姿を見ているうちに、私の中にあった「無茶だ」という思いも消えていきました。

自分の住みたい街で暮らす。気心の知れた仲間と会話する。そして自分ができないことは誰かの手を借りる。そんな当たり前のことに障害があるか、無いかは関係ないんだよ。

緑色の車イスでガタガタと街を歩いたSさん。その姿で私に大切なことを教えてくれました。 (拓)