福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

「生きづらさの正体は、子どもの頃にあった」

 「やっと自分の人生が始まる」。

 久しぶりにきょうだい会に参加した女性の言葉が心に刺さりました。

 障害のある姉に親の関心が向き続けた幼少期。「自分は血のつながりがないのでは」と感じるほどの孤立感があったと言います。また、職業も「家族の助けになること」が選択の基準に。

 このように、自分を後回しにしてきた彼女は、「家族にとって良いこと」が生きていく上での基準になっていました。そして、心の底には親への抑えきれない思いが常にあったと言います。

 こうした日々が積み重なり、大人になってうつ病と愛着障害と診断されました。

 そんな彼女の転機は、「自分のために生きていい」という主治医の言葉。そして母の「あなたはあなたの人生を生きてほしい」という一言でした。

 「自分が幸せになるための道を選ぶ。それは初めての経験」と彼女。

 彼女の人生を心から応援したい。

 そして。幼少期の経験が大人になった時の生きづらさになっている人は多いのでは…、とも思うのです。(善)

「戦後80年。想いを受け継ぎ、生きていることそのものを大事にできる社会へ」

 今年は戦後80年。メディアを通して多くのことを目にしました。
特に印象深かったのは、「亡くなった人たちのために、生きている自分にできることは…」と、身近な人を亡くし、さまざまな想いを持ちながら必死に戦後を生きてきた方達です。

 学生時代に学んだ戦争の悲惨さ。当時からその恐ろしさを、受け止め切れずにいました。
しかし今回改めてその恐ろしさと向き合うと、戦後を生きる方たちのさまざまな苦しみを感じることができました。

 同じ時間を生きていることを、ただただ喜び、それぞれが自分らしく安心して暮らせるように…。互いに支え合い、繋がりあって暮らせるように…。戦後100年、200年と言い続けられるように…。未来を生きる人たちが、平和に明るく暮らしていけるように…。

 それらを叶えるために大切なのは、戦後必死に生きてきた方達の想いを受け継ぐことです。
社会に役立つことで生きていい、ということではなく、生きていることそのものを大事にできる社会を育むことが必要だと思いました。        (実)

ダブルケア「理解」の大切さ

 「高齢者の見守り訪問をするとき、子どもさんと同居している家庭は安心していましたが、本当は、大変な思いをしているかもしれないと感じました」本号で紹介した、佐藤さんの講演を聞いた、参加者の感想です。

 実は私も、講演を聞いて、はっとした一人でした。

 私の祖母が脳の病気で倒れた時、母は第一子を妊娠中。出産後、慣れない土地で介護と育児を同時に担うことになりました。

 当時は、介護保険などの制度もなく?家のことは嫁がするのが当たり前?という時代でした。

 障害が残り、母や私たちの存在を認識できず「よそ者がいる」と怒り続ける祖母を介護しながらの家事や子育ては、10年以上続きました。母の姿を見て、「大変そうだ」と感じていました。

 しかし、佐藤さんのお話を聞くまで、自分の母が体験していたそれが、「ダブルケア」と結びついていませんでした。

 「ダブルケア」がどのようなことをさすのかを「知る」ことが入り口だと思います。でも、大切なことは、自分の身近にあることとして「理解する」ことなのだと改めて感じました。 (中)

「ちっご祭で街頭募金」

10月19日(日)に開催されたちっご祭で、赤い羽根共同募金街頭募金を行いました。

「おやこでボランティア体験」として、一緒に募金活動をしてくれる小学生を募集し、11名のお子さんにご参加いただきました。

「募金をしてもらえて、温かい気持ちになった」「また来年もしたい」といった感想も聞かれました。

参加者の皆さん、募金にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。