福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

「安心してどもれる人だっただろうか」

 「先生たちに知ってほしい吃音のこと」というリーフレットがあります。
吃音は、頭の中では分かっているのに、円滑に話せなかったり、スムーズに言葉が出てこない症状のことで、子どもの発症率は20人に1人と言われています。
 そのリーフレットには、「時間がかかっても、話し終えるまで待ちましょう」「話し方よりも、話の内容に注目しましょう」とありました。
  ということは、話の途中で遮られたり、話し方をからかわれ悔しい思いをした吃音者が多いということでは…。
 また紙面には、「周囲に吃音を受け入れてもらえるかの不安」「からかいや偏見への恐怖」という吃音者の声も紹介されていました。
 つまりは、「言葉が出ない」ことよりも、周りとの関わりの中に生きづらさがあるということになります。
 今秋、吃音の青年を実習で受け入れました。彼にとって私は安心してどもれる人だっただろうか。問われているのは彼の吃音ではなく、「私」なのかもしれません。    (善)

街頭募金を実施しました

   

●10月1日(火)にJAふくおか八女よらん野様、ゆめマート筑後店様、サニー筑後店様で、
●10月6日(日)にJAふくおか八女よらん野様、ゆめマート筑後店様で、街頭募金を実施しました。
6日は、「親子でボランティア体験」と題し、6世帯の親子に参加していただきました。
「募金してもらえて嬉しかった。」「共同募金について知ることが出来た、来年も参加したい。」といった感想が聞かれました。
ご参加いただいたみなさん、募金にご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

「助けて」と言えると助かる

 先日、コインパーキングから出るためにお金を払おうとしていたとき、すぐそばで自転車が止まりました。見ると、高校生らしき男の子で、鼻血が出ていたようでした。心配に思いましたが、ジロジロ見るのも失礼だし…、知らない大人に声をかけられても迷惑かもな…、と声をかけられずにいました。 
 すると、その高校生が「すいません。鼻血がでました。ティッシュはありませんか?」と私に声をかけてくれたのです。
 私は、「大丈夫?」とティッシュを取りにいきながらやっとその高校生に声をかけることができました。
 少しすると鼻血が止まり、お礼を言われました。私もお礼を伝えました。その高校生が声をかけてくれたおかげで、すがすがしい気持ちで帰ることができたからです。
 何か困っていそうな人がいたら協力したいと思っていても、相手にとってそれが良いのか悪いのかわからず、躊躇してしまうこともあります。「助けて」と言ってもらえるとそのハードルはぐっと下がるんだなと思った経験でした。   (中)

職員募集のお知らせ

筑後市社会福祉協議会【職員募集】のお知らせです。
私たちと一緒に、福祉のまちづくりを進めていきませんか?

募集詳細(総務福祉課・在宅福祉課)

募集職種① 正規職員A ② 正規職員B ③ 常勤嘱託職員A ④ 常勤嘱託職員B
募集人数① 1名 ② 1名 ③ 1名 ④ 2名程度
職種(業務内容)① 総務福祉課における地域福祉活動全般に関する業務を担当。
② 在宅、施設でのホームヘルパー業務・サービス提供責任者業務・高齢者相談業務・障害児者相談業務等。
③ 総務福祉課における地域福祉活動全般に関する業務を担当。
④ ホームヘルパー、サービス提供責任者等。
給与①② 正規職員 AまたはB=社協就業規則による取扱い(前歴換算あり) Continue reading

タマスタ筑後で共同募金PR

   

9月8日(日)タマホームスタジアム筑後で赤い羽根共同募金のPRを行ないました。
射的ゲーム、筑後市オリジナルはね丸コラボグッズの販売などを実施し、参加費を赤い羽根共同募金の寄付とさせていただきました!
暑い中、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

ひとり親家庭の福祉

令和2年より長引く新型コロナウイルス感染症の影響や、ロシアによるウクライナ侵攻などによる物価上昇、円安など不安定な経済状況で、子育てと仕事を一人で担うひとり親世帯を取り巻く環境はいっそう厳しいものとなっています。
近年、ひとり親世帯の母の平均年間就労収入は増えてきていますが、それでも児童のいる世帯の平均年の49.2 %にとどまっています。8割が就労していても、その半数がパートタイム労働者・派遣などの非正規雇用が多く、ダブル・トリプルワークをしていても貧困に陥っている方も少なくありません。安定した収入を得るために就労し、ひとりで何役もこなさなければならならず、否応なしに子どもと過ごす時間を奪われてしまう・・・この現状が時間の貧困を招いています。
これらは、親や子どもの努力では解決できません。社会の仕組み自体の問題を捉え、改善へつなげる必要があります。そのために引き続き、ひとり親の課題に耳を傾け、親も子も安全で安心して生活できるように取り組みを勧めます。

母子寡婦福祉会への支援・助成
・各種イベントへの協力
・ひとり親家庭のための学習支援 詳細は⇒こちら
・「くろーばー」(25歳以下の子どもがいるひとり親家庭のグループ)の活動支援
・会報「くろーばーだより」発行への協力
・「ひとり親家庭のための暮らし応援講座」の実施
■フードパントリーの実施
・ひとり親家庭を応援!フードパントリー(毎月1回実施)
・ひとり親家庭のためのグリーンフードパントリー(毎週月~金曜日実施)
・LINEで配布の有無を配信中!
入会申込書ダウンロードはこちら⇒【寡婦】 【母子】

「声をかける、ちょっとの勇気を」

 先日、「今のクラスが嫌い」と言い出した娘。理由を聞くと、体調を崩して休んでいた子が久しぶりに登校してきても、「大丈夫?」「治って良かったね!」など、誰も声を掛けない。同じように自分が休んでいた時も声を掛けてもらえず、何だか寂しかった…と話してくれました。

 そして、児童養護施設で過ごしていた人が「私たちのことを気に掛けてくれる人の存在に、気持ちが救われた」と話されていたことを思い出しました。自分自身を振り返っても、不安や寂しさでその場にいるだけでも精一杯という状況で、気付いて声を掛けてもらえた瞬間に安心できたことを覚えています。

 何かを手伝ってもらうでもなく、ただ自分を気に掛けてくれている人がいる、と感じられるだけで、その場の居心地が良くなり、そこが自分の居場所になっていく…。生きていく上では、そうした人の存在が誰にとっても必要なのだと、娘のつぶやきから改めて気付かされました。

 まずは、周りの人のことを気に掛ける、ちょっと勇気はいるけど声を掛けることができるようになる。それが娘と私の今の目標です。 (喜)