福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

「“人として”関わる」

 数年前、歴史が好きな家族に連れられ、愛媛旅行で正岡子規記念館へ行きました。

 両親とは違い、歴史にあまり関心がない私の正岡子規のイメージは、“印象的な横顔の写真”と、“結核で亡くなった有名な俳人”というものだけでした。

 幼少期から亡くなるまでのさまざまなエピソードが工夫を凝らし展示され、夢中になって気づけば2時間も滞在していました。

 帰るころには、正岡子規のイメージが、「どれだけ体調が悪くても食べたいものを食べる、食べることが好きな人」へと変わっていました。

 「人として」知ることで、親近感と興味を持ち、もっと知りたいと思う体験でした。

 見た目や国籍、性別、経歴などで人を区別したり、無意識なイメージを持ってしまうことがあります。

 しかし、知ろうとしてみると、イメージと異なる、沢山の気づきがあります。無意識なイメージを減らし、多くの人と「人として」関わること、それが私の今年の目標です。 (実)