近所付き合いを若者は求めていない、という印象を持っていましたが、それを変える出来事がありました。
先月、住んでいる地域で懇親会を兼ねて花見をしよう、と初めての計画をされました。しかし当日は雨。会場を屋内に変え、役員の方は「若い人はわざわざみんなで食べずに持ち帰るだろう」と、小さな部屋を用意。ところが実際には、多くの方が懇親会への参加を希望したのです。
子どもたちは、毎日見守りをしてくれる地域の方にお礼と自己紹介をしたり、仲良く走り回ったり、大人もお互いに交流や情報交換をしたりと、賑やかなひと時になりました。
参加者のほとんどはコロナ禍に引っ越してきた世帯でした。話してみると共通して、「話したいと思っていたけど、ためらっていた」「近所にいても顔を合わせるきっかけもなかったので、こうしてつながれて嬉しい」という言葉が聞かれました。
人との接触が制限され、当たり前につながることができない経験をしてきました。その中でその大切さを再認識し、地域や人とつながりたい、と思っている人も増えたのかもしれない、と感じています。 (喜)