「もう、生きていても良いことなんて…」
7月の大雨で実家の近くで起きた土砂崩れ。家が崩れ、隣町で新しい生活を始めた方に会いに行った時に言われました。
その方は、小さい頃から、本当によくしてくれて、私が大学生の頃には、「久しぶりに帰省していると聞いたから」と沢山の手料理を持ってきてくれたこともありました。
冒頭の言葉を聞いた時、気持ちを想像すると、何か言葉をかけることも、涙をこらえることもできませんでした。
ほんの一瞬の出来事で、生まれてから、ずっと変わらずにあった景色も、人の暮らしも大きく変わってしまいました。
日常が戻ってきているようにも見えます。しかし、こうして複雑な気持ちを抱えながら新しい生活を始めている方もおられます。
私にできることは、会いにいくことくらいです。住んでいる場所は変わっても、これからも、変わらない関係性でいられたらいいなと思っています。 (実)