たまたま観ていたテレビで、シマフクロウの保護活動を行う夫婦が紹介されていました。
この夫婦は次のように話しました。
「シマフクロウだけを保護するのではない。人と生き物の調和を考えながら、環境全体を良くしていくことが必要。その結果として、シマフクロウも保護されていくのです」
そんな話が、様々に示唆に富んでいるように思えて。
数か月前、ヤングケアラー支援の強化のために、市区町村の相談体制を拡充しましょう、というニュースがありました。
確かに大事です。しかし、前述の夫婦の言い方を借りれば、次のような感じでは。
「ヤングケアラーだけを支援するのではない。子ども全体のことを考えながら、子どもが豊かに育まれるような地域であることが必要。その結果としてヤングケアラーの支援になっていくのです」
ヤングケアラーや子どもの貧困等、多くの子どもが生きづらさを感じているのだとすれば、条件なしに全肯定してくれる人や場の存在が必要なのかもしれません。 (善)