7月上旬からの大雨で、実家のすぐ後ろの山が崩れ、近所の1軒の住宅が土砂に巻き込まれました。
そのほんの1時間前の出来事です。
「避難しない」と言い張る高齢者のお宅に近所の住人が複数人集まり、「危なかですよ」「お願いやけん、一緒に避難しましょう」と説得が続きました。
「おぶってでも俺が連れて行くけん」向かいに住む方の、一歩踏み込んだその一言で「俺は、歩けんわけやなか」と、やっと避難することを決められたそうです。
「誰もケガもしなくて、命も落とさなくて良かった」「地域の人が集まって、これからの対応を話し合って心強い」避難所では、そんな声が聞かれました。
昔からよく知っている間柄と、一歩踏み込んだ一言があったから、命を守ることができました。そして不安な避難所での時間も、お互いに励まし合いながら過ごすことができたそうです。
毎年のように起きる大きな災害。 地域の繋がりが、安全に、安心して暮らす大きな力となることを改めて感じました。 (実)