「『○○くんのお姉ちゃん』と言われ、私の名前は呼ばれない」
「療育機関に行くと、皆私を通り過ぎて、弟の方へ行く」
「私は弟の付属品なの!?」
障害のある人のきょうだいたちの声です。わずかながらですが、きょうだい支援に関わり、これまで、そんな話はたくさんお聴きしてきました。
だからでしょうか。
「弟が不登校になった時、先生に『何で弟は学校に来ないんだ?お前は家族だろう?』と言われたんですよね」という話が気になってしまって。
不登校の子が心配なのも分かるのですが、先生の目の前にいる生徒も一人の子ども。この子はどんな気持ちになっただろう‥。
考えてみると、「きょうだい支援」の存在が、知られていないから、こうした出来事が起こるのかもしれない。
現に、福祉職の人と話す中でも、「きょうだい支援って何ですか?」と尋ねられる場面が多々あります。
あるきょうだい児は「支援者ではなく理解者がほしい」と言いました。この言葉はとても重く、そして的を射ているのではないか。そう思うのは私だけでしょうか? (善)