電車やバスの中、飲食店など静かにしてほしい場面で幼い子どもが泣き出して焦る親。すると居合わせた人が子どもにそっとシールを渡す。もらった子はピタリと泣き止む、という「まほうのシール」の取り組みが広島で始まり、福岡にも広まっているそうです。
もちろん、そんなことでは泣き止まない子、ビックリしてもっと泣き出す子もいるかもしれません。しかし、シールのねらいは、子どもを泣き止ませることだけではないそうです。その台紙の隅っこには、「大丈夫ですよ」と、小さく書かれています。肩身の狭い思いをしている中でこのメッセージに触れた親は、「温かいまなざしで見てくれている人がこの空間にいる」と感じ、それだけで安心できるのでは…。
子どもが泣き止まなかったとしても、親の心を軽くできることが大事な効果だと思います。
このまちにもそんなまなざしを持つ人は沢山いますが、伝わらず肩身の狭い思いをしている人もいるかもしれません。伝え合い・つながり合えたら、今よりもっといいまちになるのかもしれませんね。 (喜)