「『大変』なままで終わらせないで欲しい」
点訳グループむつみ会で、小学校の福祉教育でもお話してくださる視覚障害の方のお宅に伺った際に言われた言葉です。
「最近、自分のことを書いてみてるの。聞いてくれる?」といつもの明るい調子で言われ、点字で書かれたものを読み上げて下さいました。
子どもの頃、徐々に目が見えなくなっていくときの気持ちや手術・入院中の様子、両親とのやりとりなどその光景が目に浮かぶような言葉についつい自分の過去も重ねて涙を流してしまいました。
冒頭の言葉は、『大変』さを受け入れ、自分のことも周囲のことも許し、前向きに生きる方の言葉ではないかなと思います。
人それぞれ『大変』なことは違います。『大変』さを誰かに分かってもらうことも大切ですが、自身が理解し受け入れ、許すことができれば、楽に、前向きになれるのだろうと改めて感じました。
そんな、心が温かくなる素敵な時間でした。 (実)