福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

「思いを馳せる」

 「ドクターヘリが飛んでるよ!」喜ぶ息子の声で空を見上げると、救急医療用のヘリコプターが飛んでいました。

 しばらく見ていると、病院の屋上に降り立ちました。そしてすぐにスタッフらしき人影が現れ、慌ただしく動いているようでした。

 様子を見守っていた息子。初めは興奮気味だったものの、次第に何かを感じ取ったように静まっていました。そして、「大丈夫だったかなぁ」とつぶやきました。

 子どもながらに、あのヘリの中には、大けがした人や病気で苦しむ人、その人を助けようと働く人がいたのだと気づき、その人たちのことを案じていたようです。

 また、毎日発表される新型コロナウイルスの感染者数。数字だけに気をとられ、一人ひとりにまでは考えが及ばなくなりがちでは…。しかしその人たちもそれぞれに背景を持って暮らしている「人」なのです。

 普段の生活の中でも、辛い気持ちでいる人や困難な状況にある人へ『思いをはせる』ということは、人として大切なことだと思っています。   (喜)