「何にもしてないとは思われたくないなぁ」
ふらっとスペースには、不登校の子どもが遊びに来ることがあります。最初は緊張で口数の少ない子も、会場の雰囲気に慣れてくると表情も明るくなり、笑顔も見られます。
そして、学校に行か(け)なくなった理由。進学のことやこれからの悩み。また、同級生に遅れないように自宅で勉強を頑張っていること…。ポツリポツリと語ってくれます。
そんな中、ある子が冒頭の言葉をつぶやきました。学校を休んで何もしていない、怠けていると思われるのは嫌なのだと教えてくれました。
彼らの話を聞いていると、人一倍考え、葛藤し、悩み抜いた上で「学校へ行かない」という選択をしているのだと気付かされます。
学校へ行か(け)ない理由は人それぞれ。そこにある悩みや不安はすぐに解消できるものではないかも知れません。しかし、まずは彼らがゆっくりと思いを語ることのできる経験、そしてそれに耳を傾ける人の存在が必要なのかもしれません。
(拓)