先日、ある老人クラブの研修で、「年齢を重ねて良かったことは?」と質問してみました。すると、「色々なことを経験したこと」と答えられた方が多くおられました。
「経験」に裏打ちされた言葉は、時には誰かを支える力になります。同じ言葉でも、年齢を重ねた人が言うことで、説得力や深みが生まれると思うのです。
ところが、高齢化がますます進んでいる中で、「高齢者問題」「高齢化問題」等として取り上げられることが多くなっています。もちろん、社会構造上の課題はあるのですが、こうした言葉を聞くたびに、「高齢になることは問題なのだろうか」と思ったりもします。
同じように、最近では「女性問題」がニュースを賑わしていますが、これは男性の問題です。では、「障害者問題」は?「LGBT問題」は?
言葉じりを捉えるようかもしれませんが、こうした「〇〇問題」を目にするたびに、〇〇じゃない人も、その問題の当事者なのだと思うのは、私だけでしょうか・・。 (善)