福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

「だれかのため」が「自分のため」に

 昨年度、地域の子ども会役員を務めました。コロナ禍を経て会員数は減少の一途をたどり、それに伴い役員を担う保護者の数も減っています。

 役員は仕事や子育てにも忙しく、最初は行事を減らし負担を軽減する話し合いをしていました。しかし歓迎会やドッジボール大会、お祭りなどの行事を行ううちに、みんなで協力してやり遂げようと、意識が変化していきました。

 地域の方々が子どもたちのために力を注がれる姿や、行事を楽しむ子どもたちの笑顔を目の当たりにし、それぞれの行事の意義を理解したからです。

 終わってみると、大きな達成感を得たと同時に、仲間との間には、一緒に闘った同志の様な絆が生まれ、「子どものため」の取り組みが、いつしか「自分のため」にもなっていました。

 ボランティア活動に熱心な方々が口々に語られる「自分のために活動している」の言葉の意味を、少し理解できたような気がしました。

(明)