うつ病を経験した女性の話です。
「環境の変化や被災などで、心が疲れてしまったことが原因」。
「不眠や無気力に悩まされ、涙がとまらず、死も意識した」。
一方で、「うつ病を打ち明けた時、『あなたはあなたのままでいいよ』と仲間が言ってくれた。この『無条件の肯定』が、励ましやアドバイスよりも嬉しかった」とも話されました。
この話は、つらい状況を打ち明けることの大切さを示唆しています。
うつ病は、約15人に1人が経験する病気です。しかし、受診するのは25%程度と言われます。自身のつらい状況をオープンにすることが苦手な人は多いのかもしれません。
ただ、女性はこうも言いました。
「うつ病や心の不調を抱えている人は多いのに、オープンにできる人は少ない。つらい気持ちを話せない社会は、生きづらい社会だ」。
このような生きづらさを感じる人は、話さないだけで多くおられるのでは…。だからこそ「無条件の肯定」が大切なのかもしれない。
「あなたはあなたのままでいい」の言葉があふれる地域は、自分らしく生きれる地域だと思うのです。 (善)