ご近所に、毎日一万歩を歩く高齢で一人暮らしの女性がおられます。その方は歩きながら道や公園のごみを拾ったり草とりしたり、近所の人と会話したり…。ゴミ収集日には必ず収集所に立って、係でもないのに分別の手伝いや片付けもされます。
近所の家の様子もよく見られていて、最近見かけない人がいれば隣の人に尋ね、庭の手入れに困っている人がいれば枝木を切ったり草取りを手伝ったり姿も見かけます。
近所付き合いを面倒に思う人も増え、「おせっかい」、ひょっとしたら「監視」と感じる人もいるかもしれません。実際、引っ越して初めてこの方と会った時は圧倒されました。しかし、今はこの方とのおしゃべりが大好きです。地域の最新情報も昔のことも、色んなことを教えてくださいます。
そして公園、道路、ごみ収集所も、いつもきれいなのはこの方のおかげです。わが家の子どもたちにもいつも声を掛け見守っていただき、近所をパトロールしてくれていると思うと家を空けている時の安心感もあります。
今や減った「おせっかい」のありがたさを感じますし、それが今も受け入れられている地域っていいなあ、
と私は気に入っています。 (喜)