福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

「かぐや姫と選択肢のある社会」

2019年11月5日

「〝ひきこもり〟って、なあに?」と、小学1年生の娘が言いだしました。
 「えっと・・外になかなか出ることができなくて、ずっとおうちにいることだよ」と答えたところ、「へー、かぐや姫と同じだね!」と。わけを尋ねると、「かぐや姫は家の中で泣いていたんだよね。月からお迎えが来るからだって。だから、周りの人がかぐや姫を家から出さないようにしたんでしょ?」だとか。

子どもながらの感性に驚きつつ、結構深い話のような気も。

月の使者は「月に来た方が幸せよ」と言う。地上の人は「月には行くな」と言う。その他の選択肢はなく、かぐや姫がどうしたいのか、心の内は見えてこない。または、かぐや姫自身もどうしたいのか分からないのかも・・。しかし、もし他の選択肢がたくさんあれば、かぐや姫も周りの人も困ることはない。
 
これは「LGBT」や「吃音・場面緘黙」など、様々な福祉課題に通じます。様々な選択肢(生き方)があれば、本人も周りの人も困らないでいい。

では、どんな選択肢が必要か。当事者が安心して気持ちを打ち明けられる場所に、そのヒントが見つかりそうな気がします。そしてそれは、誰もが生きやすい社会づくりのヒントだとも思うのです。(善)