福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

様々な家族への思い

12月に、「きょうだい」をテーマにしたテレビ番組が放送されました。
「きょうだい」とは、障害のある人の兄弟姉妹のことを指す言葉。筑後市では「ふくおか・筑後きょうだい会」が、きょうだい同士の交流活動を進めています。
番組放送に先立ち、「とうとう、きょうだいにスポットライトが当たりますね」と会員に話したところ、数人の会員がこのように言われました。
「1つの事例の紹介で、全てのきょうだいが同じように思っているとは、捉えてほしくない」
「家族のことを『嫌い』と言えない雰囲気がある。『嫌い』という感情があっても良い、とも伝えてほしい。家族だから仲が良い、という 勝手な家族像をつくらないでほしい」
「番組に興味はあるけど、家族と一緒には見づらい。家族だからこそ言えないこと、知られたくない感情がある」
「家族とはこうあるべき」という自他からのプレッシャーを受けながらも、そんな心の内を誰にも言えない―。
「いない」のではなく「言えない」。きょうだいに限らず、そんな思いを抱えている人は、案外近くに、そして、たくさんいるのかもしれません。(善)