「第3の場所」

貧しくて、空き巣をしながら生活していた子どもを見つけた女性。

放っておけず、自身が園長をつとめる保育園の自室に招いたのが、戦後の学童保育の始まりだった―。先日学童保育の研修で聞いたお話です。

 目の前の子どもの辛さや困難に寄り添い、どうにかしなければ、との思いが土台となって、その後学童保育は全国に広まっていきました。

 一方で、物は豊かになったものの、コロナ禍で育つ今の子どもたちは多くの制約の中で生活しています。そのため、色々な経験ができない、育ちに必要とされる社会とのつながりを持ちにくい、という問題を抱えています。

 そして、学校生活や家庭環境で何らかの悩みや困難を抱えている子どもたちも増えています。しかも昔のように外見では分からないため、周囲から気づかれずに、孤立を深めている子もいるかもしれません。

 初めて学童保育を始めた女性のような存在が、この時代にも必要かもしれません。子どもの問題を放っておかず、家でも学校でもない第3の場所に居場所を持てるようにと、子どもを支えていくことが、今こそ大切ではないでしょうか。 (喜)

【嘱託職員募集のお知らせ】

筑後市社会福祉協議会【嘱託職員募集】のお知らせです。

私たちと一緒に、誰もが住みよいまちづくりを進めましょう!ご応募お待ちしております。

 

募集職種介護支援専門員、相談支援専門員、ホームヘルパー等
資格・免許等①介護福祉士②社会福祉士③精神保健福祉士④介護支援専門員⑤相談支援専門員⑥社会福祉主事任用資格のいずれかの有資格者もしくは⑦介護職員初任者研修修了者⑧介護福祉士実務者研修修了者とする。
※①~⑧いずれも、パソコンの基本操作ができる人で普通自動車運転免許(AT限定可)が必須。
給与社協就業規則による取扱い(3年経過した翌年度より昇給あり)
※期末手当、通勤手当等別途支給
募集人数2名程度
試験日・会場令和4年1月22日(土)9:00〜筑後市総合福祉センター
試験内容専門試験・面接試験
申込み市販の履歴書に必要事項を記入し、資格証明書の写しまたは研修修了証明書の写しとともに、令和4年1月7日(金)必着で筑後市社会福祉協議会在宅福祉課へ提出して下さい。
採用予定日令和4年4月1日
問合せ筑後市社会福祉協議会在宅福祉課まで(TEL:0942-52-9066)

 

※募集終了※【正規職員募集のお知らせ】

※募集終了いたしました※

筑後市社会福祉協議会【正規職員募集】のお知らせです。

福祉のまちづくりのために、あなたの熱意と力が必要です!

ご応募お待ちしております。

正規職員

募集職種介護支援専門員、相談支援専門員、ホームヘルパー等
資格・免許等昭和47(1972)年4月2日以降に生まれた人で、①介護福祉士、②社会福祉士、③精神保健福祉士、④介護支援専門員、⑤相談支援専門員、⑥社会福祉主事任用資格 のいずれかの有資格者もしくは、⑦介護職員初任者研修修了者、⑧介護福祉士実務者研修修了者とする。
※①~⑧いずれも、パソコンの基本操作ができる人で普通自動車運転免許(AT限定可)が必須。
給与社協就業規則による取扱い(例:大学新卒の場合 月額171,700円)
※期末手当、住居手当、扶養手当、通勤手当等 別途支給
募集人数4名程度
試験日・会場令和3年12月18日(土)9:00~ 筑後市総合福祉センター
試験内容一般教養試験・専門試験・面接試験
申込み市販の履歴書に必要事項を記入し、資格証明書の写しまたは研修修了証明書の写しとともに、11月30日(火)17時 必着で筑後市社会福祉協議会在宅福祉課へ提出して下さい(筑後市野町680‐1)
採用年月日令和4年4月1日
問合せ筑後市社会福祉協議会在宅福祉課まで(℡ 0942-52-9066)

 

「相手の気持ちを想像すること」

 敬老の日は過ぎていましたが、緊急事態宣言が明け、県内に住む祖母に会いに行きました。祖母は私にとっては書道の先生でもあり、厳しい一面もありました。

 そんな祖母も90歳を超え、認知症が進み10分前のことも忘れてしまいます。ダメージジーンズを履いていた私に「あんた、そげん穴の開いたズボンば履いてから!恥ずかしか。ふさいじゃろうごた」と言い、私と同居する家族も笑いながら「いいと。こういうズボンとよ」のやり取りを何度も繰り返しました。

 少々大変でしたが、数か月前に、一時入院していたとは思えない祖母の元気の良さに嬉しい気持ちでした。

 こうして祖母が明るく暮らしているのは、認知症がよく知られるようになり、同居する家族にも理解があるからです。

 周りの理解があれば、生きづらさを感じずに暮らせる方が多くいます。見えているところだけで判断せずに、相手のことを理解しようとする気持ちと、相手の気持ちを想像できることが大切なのでは…と改めて感じました。  (実)

「コロナ禍就職世代」

 大学生だった頃の思い出と言えば、大学での勉強やゼミ生同士での議論。友人と飲み明かしたり、サークル活動にアルバイト。様々なボランティア活動や音楽活動等々。そうした中で、様々な人間関係を経験するとともに、社会体験も積み、社会に出る準備をしていたのだろうと思い出されます。

 そんな青春時代を送ったという人は、少なくないと思います。

 ところが、今の大学生はそのようなことができないようで・・。

 コロナ禍により大学に通うことができず、自宅でのオンライン授業。友人づくりもできない。飲み会などはNGで、サークル活動もない。アルバイトも思うようにできず、人間関係にもまれる機会も、社会体験も少ない。

 そして数年後には社会人として厳しい世界に放り出される。結果、様々な生きづらさに直面する若者が増えるのではないか…と思ったりします。

 ここ数年、「就職氷河期世代」への支援が着目されています。同様に、近い将来「コロナ禍就職世代」への支援が必要になるのかもしれない。

 ともかくは、直面するかもしれない生きづらさは、自己責任ではないことを認識しておきたいものです。  (善)

「その人らしい生き方を応援できるように」

 精神障害のある人や家族が参加する「ひまわりのつどい」というグループで、今後どういう活動をしたいか、参加者同士で話し合いました。
 私が予測していた意見は、「今困っていることを解決するための情報を得たい」「他の人がどうやって解決しているか聞きたい」といったもの…。
 しかし、ある方が「みんなで楽しいことがしたい。お茶会や、レクリエーションはどう?」と提案。その方も、精神障害のある息子さんのことでかなり悩んでおられました。一方で聞かれたポジティブな言葉。私は新鮮な感覚を覚えました。
 私には、「問題を抱えている人」としか見えておらず、その人が持つポジティブさなどのプラス面を見落していたことに気付かされました。
 課題をなくすことだけが大切ではなく、たとえ悩みや課題があっても、その人らしさを失わずにいきいきと生活していけることが大切ではないでしょうか。
 そのためには、相手が持つプラス面にも目を向け、それをもっと充実できるような周囲の関わりが必要では…と思いました。     (喜)