理解と居場所

「障害を打ち明けたら友達が離れていってしまって…」
精神障害の当事者同士の交流スペースとして、第2・4金曜日に「かたる~む」を開設しています。
集まったメンバーで話が盛り上がり、あっという間に時間が過ぎます。

気軽な世間話が中心ですが、時には当事者同士、共感できる話を語り合うこともあります。

 

冒頭の言葉は、メンバーのAさんがつぶやいた一言。
それに対し周囲の人が「私も似たような経験があるよ」と自身の経験を語りました。
それからしばらく、病院の話や薬の話など、当事者だからこそ分かり合える話が続きました。

「今はここの仲間がいるから楽しいですね」。

会話の最後にAさんがまた一言つぶやきました。
精神障害に対する誤解や無理解に悩む方は、依然として少なくありません。
もちろん、そのような状況に対し、正しい理解を促す取り組みは必要です。
それと同時に、このように肩肘張らず、同じ立場でフランクに悩みを共有できる場所もやはり必要なのだと感じます。

(拓)

★筑後市災害ボランティアセンターの活動についてのお知らせ

9月2日(月)以降のボランティア受付は行いません。
ただし、被災者からの相談対応、ニーズ調査は行います。お困りな方がおられましたら、ご遠慮なくご相談ください。

支援が必要な場合は、通常のボランティアセンター活動の中で対応させていただきます。
8月31日(土)、9月1日(日)の2日間、たくさんのボランティアの方にご支援いただき、延36件のニーズに対応していただきました。
皆様のご協力とご支援、そしてご理解ありがとうございます。

★ボランティアがお手伝いします

8月27日からの大雨について、筑後市内では床上・床下浸水等の被害が出ています。

ボランティア派遣を希望される方は、下記資料をもとにお申込み・お問合せください。

 

★筑後市災害ボランティアセンター設置中!

皆様のご協力で31日(土)・1日(日)のボランティア受入は定数に達しました。

当日のボランティア受付はしませんので、ご注意ください。

 

8月27日からの大雨について、筑後市内では床上・床下浸水等の被害が出ています。
そこで、筑後市災害ボランティアセンターを設置するように準備を進めています。

当面のスケジュールは次の通りです。

〔タイムスケジュール〕
・8 月 30 日(金)ボランティア受付・ニーズ受付日
・8 月 31 日(土)ボランティア活動日 募集人員は 70 名程度
・9 月 1 日(日)ボランティア活動日 募集人員は 40 名程度

〔募集要件〕
★市内在住の方、又は市内に通勤・通学している方のみ。(18 歳以上)
※募集定員になり次第受付締切ります。

〔集合時間〕
午前 9 時

〔集合時間〕
筑後市総合福祉センター正面玄関前(〒833-0032 筑後市野町 680-1)

 

※活動場所までは、筑後市災害ボランティアセンターより送迎を行ないます。
当日は、動きやすい服装など体調を整えてご参加ください。水分・昼食等は各自でご用意 Continue reading

再出発のチャンスと焦らず見守る環境

「こんにちは」水曜日と金曜日の13時半を過ぎると、少し緊張した面持ちで次々に若者が部屋に入ってきます。

「ふらっとスペース」では、不登校やひきこもりがちな若者の居場所づくりのためのフリースペースの開設と、内職の提供等を通した社会復帰のサポートをしています。
ふらっとスペースで内職作業をする方たちは、とても熱心に作業に打ち込まれます。休憩を促してもすぐに手を休めようとはされないほどです。終了後には率先して片付けや戸締りなど
をされます。スタッフが忙しくしているとさりげなく声を掛けて手伝ってくださいます。
与えられた仕事に責任を持つ、受身でいるだけでなく自主的に動く、他の人の様子も伺いながら協力し合う…そうした力を持っておられるのです。

この方たちと一緒に過ごしていると、これまでひきこもっていたのは本人の怠けや弱さのせいではない、ということが実感できます。望むゴールはそれぞれ違いますが、誰にとっても居
場所や再出発するチャンスのある環境、そして焦らず・焦らせずに見守る環境が必要なのだ、
と感じます。   (喜)

自分で選択し、切り開いた自立生活

33年前、重度障害のある方では市内で初めて自立生活を始めた男性がいました。そして今年5月、意志を全うし一人暮らしをしてきた自宅で亡くなられました。先日開かれた偲ぶ会では、参加者同士で思い出を語り合いました。

障害がある・ない、世話する・されるの垣根なく付きあう大切さをよく話され、誰とでも自然体で気さくに接する方だったので、交友関係も広かったようです。

一方「主体性があまりなくサポートする上で困った…」との声も。以前発刊された自叙伝に、自立生活するまで自分の意志を言って良いという考えすら持たなかったという経験が綴られていたのを思い出しました。その後周りの方との関わりで、徐々に自分の考え、希望を伝えられるようになられたようです。

地域の中で誰もが希望を語り自分で選択し、それを叶えるために支援を受けやすい環境と関係性を築いていくー。制度もサービスもない時代に自立を決意した勇気と、支援体制を自分でつくる行動力を持ち、地域に種をまいて下さいました。そしてこれから、そんな地域を育てていくことが私たちに残された役目だと思っています。  (喜)