福岡県筑後市の社会福祉法人 筑後市社会福祉協議会

災害と『受援力』と『支援力』

8月28日の大雨で市内でも多くの住宅で被害がありました。翌29日には災害ボランティアセンターの立ち上げに向けて準備を進める中、ある地域の区長から、「区内で被害が多く困っている」との連絡がありました。すぐに職員が現地へ向かい、区長・福祉員方と共に被災世帯の状況把握を行うことができました。
 
災害時には助けてと言える「受援力」が重要だと感じました。

 30日(土)には110名のボランティアが集まり延20軒、1日(日)は87名が集まり延19軒の家の片付け等のお手伝いができました。ボランティアには、市役所職員・青年会議所・近隣社協職員・学生・ボランティア連絡協議会等、様々な方に参加していただきました。また、活動のボランティアだけでなく、物資提供をしてくださった方も多数。様々な形での支援に心から感謝です。
 災害時には、被災者を支える「支援力」が大切だと実感しました。
 「受援力」と「支援力」。これには、日頃からの繋がりが大切です。災害時だけでなく日頃からつながれるまちでありたいものです。 (宏)  

理解と居場所

「障害を打ち明けたら友達が離れていってしまって…」
精神障害の当事者同士の交流スペースとして、第2・4金曜日に「かたる~む」を開設しています。
集まったメンバーで話が盛り上がり、あっという間に時間が過ぎます。

気軽な世間話が中心ですが、時には当事者同士、共感できる話を語り合うこともあります。

 

冒頭の言葉は、メンバーのAさんがつぶやいた一言。
それに対し周囲の人が「私も似たような経験があるよ」と自身の経験を語りました。
それからしばらく、病院の話や薬の話など、当事者だからこそ分かり合える話が続きました。

「今はここの仲間がいるから楽しいですね」。

会話の最後にAさんがまた一言つぶやきました。
精神障害に対する誤解や無理解に悩む方は、依然として少なくありません。
もちろん、そのような状況に対し、正しい理解を促す取り組みは必要です。
それと同時に、このように肩肘張らず、同じ立場でフランクに悩みを共有できる場所もやはり必要なのだと感じます。

(拓)

★筑後市災害ボランティアセンターの活動についてのお知らせ

9月2日(月)以降のボランティア受付は行いません。
ただし、被災者からの相談対応、ニーズ調査は行います。お困りな方がおられましたら、ご遠慮なくご相談ください。

支援が必要な場合は、通常のボランティアセンター活動の中で対応させていただきます。
8月31日(土)、9月1日(日)の2日間、たくさんのボランティアの方にご支援いただき、延36件のニーズに対応していただきました。
皆様のご協力とご支援、そしてご理解ありがとうございます。

★筑後市災害ボランティアセンター設置中!

皆様のご協力で31日(土)・1日(日)のボランティア受入は定数に達しました。

当日のボランティア受付はしませんので、ご注意ください。

 

8月27日からの大雨について、筑後市内では床上・床下浸水等の被害が出ています。
そこで、筑後市災害ボランティアセンターを設置するように準備を進めています。

当面のスケジュールは次の通りです。

〔タイムスケジュール〕
・8 月 30 日(金)ボランティア受付・ニーズ受付日
・8 月 31 日(土)ボランティア活動日 募集人員は 70 名程度
・9 月 1 日(日)ボランティア活動日 募集人員は 40 名程度

〔募集要件〕
★市内在住の方、又は市内に通勤・通学している方のみ。(18 歳以上)
※募集定員になり次第受付締切ります。

〔集合時間〕
午前 9 時

〔集合時間〕
筑後市総合福祉センター正面玄関前(〒833-0032 筑後市野町 680-1)

 

※活動場所までは、筑後市災害ボランティアセンターより送迎を行ないます。
当日は、動きやすい服装など体調を整えてご参加ください。水分・昼食等は各自でご用意 Continue reading

再出発のチャンスと焦らず見守る環境

「こんにちは」水曜日と金曜日の13時半を過ぎると、少し緊張した面持ちで次々に若者が部屋に入ってきます。

「ふらっとスペース」では、不登校やひきこもりがちな若者の居場所づくりのためのフリースペースの開設と、内職の提供等を通した社会復帰のサポートをしています。
ふらっとスペースで内職作業をする方たちは、とても熱心に作業に打ち込まれます。休憩を促してもすぐに手を休めようとはされないほどです。終了後には率先して片付けや戸締りなど
をされます。スタッフが忙しくしているとさりげなく声を掛けて手伝ってくださいます。
与えられた仕事に責任を持つ、受身でいるだけでなく自主的に動く、他の人の様子も伺いながら協力し合う…そうした力を持っておられるのです。

この方たちと一緒に過ごしていると、これまでひきこもっていたのは本人の怠けや弱さのせいではない、ということが実感できます。望むゴールはそれぞれ違いますが、誰にとっても居
場所や再出発するチャンスのある環境、そして焦らず・焦らせずに見守る環境が必要なのだ、
と感じます。   (喜)